OLDCODEX(主にTa_2)についていけなくなった1オーディエンスの話
OLDCODEX(略称:OCD)というバンドがある。
声優の鈴木達央と、painterのYORKE.の二人で構成されたロックバンドだ。
結成当初は4人だった。
私が知って、聴き始めた時には3人だった。
それからすぐ、サウンドを作っていた屋台骨のR・O・Nが抜けて、ボーカルのTa_2(OLDCODEXの時の名義は声優の鈴木達央ではなく、Ta_2)とpainterのYORKE.の2人になった。
painterとは、と多くの人がクエスチョンマークを浮かべるだろう。
ボーカルが歌う横で一枚の絵を描き上げていくのだ。
何が何だかわからない説明をしてしまったが、間違いではない。
最も、絵というよりは字を書いているが近いのだけれど。
彼らの音楽を聴き始めたきっかけは、好きなアニメの楽曲を手掛けていたからだ。
そこから気になり、一時期はものすごくハマった。
友人達とライブに遠征したり、
整理番号が良ければ積極的に前に行った。
だけど当時から、仲間内には言えなかったけれどTa_2のMCに関しては疑問に思うところが多々あった。
多々あった、というよりも好きじゃなかった。
この辺りは私が語るよりも5chの鈴木達央アンチスレを見てもらった方が
早いだろう。アンチスレとは言え、的確な意見がすごく多い。
私はアンチの多くは元ファンだと思っている。
ファン、まではいかないとしても彼に対して興味を持っていた人、好意的だった人は多かった筈なのだ。
元々、鈴木達央という人は極端に好みが分かれる。
嫌いな人は本当に嫌いだし、好きな人は本当に好きだ。
そこで前途のMCの話に戻る。
Ta_2はとにかく話が長い。長い上に、話の大半はこんな俺マジかっけーマジすっげーのどちらかだ。今思えば彼のMCはほぼこれに要約させることができる。
そしてしきりに「俺達はロックバンドだ」と言い張る。
けれど正式なメンバーはボーカルとペインターのみだ。
演奏をするのはサポートチームである。ロックバンドなのに。
それなのに、自分たちの音楽は最強だと常に言う。
確かにサウンドもリリックも手掛けているのはOCDの2人だ。
けれどそれを演奏するサポートメンバーも何人も変わっている。
サポートメンバーに対してのマウント取りやモラハラが凄いのだ。
潰れるまで飲まされたり、ステージ上でバカにされたりが後を絶たない。
そして私は一人も楽器演奏をしないロック【バンド】なんてOCD以外見たことがない。
どんどん楽しくなくなっていった。
OCDを好きだと言うのも苦痛になっていった。
初めての箱ではない武道館のライブ。
あまりの物販の酷さに開いた口が塞がらなかった。
それでもこんなに大きな会場でOCDを見れることに
喜びを感じるくらいにはまだ好きだった。
しかしそんな大きな舞台で機材トラブルがあった。
普段とは違う大きな場所だし、トラブルなんてあるだろう。
特に何も思わなかったけれど、
Ta_2はそのスタッフさんに向かってみんなでざまぁって言ってやろうぜ!と言い、客のほとんどがざまぁと叫んだ。
ものすごく冷めた。
この人はこれが面白いと思ってるの?
これがロックだと思ってるの?
今思えば、あの武道館くらいからだったように思う。
友人たちに付き合って、OCDのライブに行くのが苦痛に感じてきたのは。
こっそりMM(モバイルメンバーズ。有料公式サイト)も退会した。
それでも付き合いがあった。行ったら行ったでなんだかんだ楽しかったのも、ある。
昔の3人時代の曲は好きだった。聴けたら嬉しかった。
2階席をほとんど閉鎖して行った横アリ。
どう考えても横アリでやった意味があるとは思えなかった。
武道館よりも人が少なかったんじゃないだろうか。
「客ドコデックス」
「ガラガラデックス」
アンチスレなどで前にもましてそんな文面を見るようになった。
間違ってないな、と思ってしまう辺りもうファンじゃなかったのかもしれない。
むしろ、最初の武道館からもうファンじゃなかったのかもしれない。
『仕事とか他の趣味が色々忙しいから、次のツアーでOCD行くの最後にするね』
いつもライブに行くグループの友人たちの、
LINEグループにそう投げた。
了解、みたいなスタンプしか来なかった辺り、
彼女たちも同じ気持ちだったのかもしれない。
みんな、表立って不満は言わないからわからないけれど。
ラストにしようと思ったツアーのGROWTH TO BE ONE。
ツイッターでも話題になった、ダイブ事件が起きた。
詳細は検索してもらった方が早い。
本当に、あれが決定打だった。
結果的に私はツアーラストのチケットを破り捨てた。
グループLINEには仕事で行けなくなったと書いて抜けた。
もともとライブでしか会わない子達だったから、もう会うこともないだろうなと思った。
ipodから、曲もごっそり消した。
最初の頃の曲は本当に好きだった。
スクリプト、night flight、flag on the hill、
どれもこれも好きだった。大好きだった。めちゃくちゃ聴いた。
当時の写真も見返した。彼のことをイケメンだと思ったことはないけれど、当時はそれなりに見れた気がする。
今みたいなチャーシューの擬人化みたいじゃなかった。
OLDCODEXとしてのピークも、カタルリズム~Driedくらいまでが限界だったと思う。
別に私一人がライブに行かなくなったところで、売り上げに響くわけでもないし、
みんなー!!OCDってこうなんだよー!!!みんなも行くのやめようよー!!!
とか言いたいわけでもない。
ただ吐き出したかった。
ただただそれだった。
遠征したり、友達と出会ったり、YORKE.のペットボトルゲットしたり、いろんなたのしいこともあった。
でも、もう稚拙すぎてついていけなくなった。
チケットを破り捨てたとき、すっきりした。